「公開リハ」のあとは、ようやく本番の舞台です。
はい、間違いなくリピーターでございますとも。
観るほどに感動が深まる劇が「オペラ座の怪人」だと思います。
この日のキャストは、高井ファントム、伊藤クリスティーヌ、北澤ラウルと、
クリスティーヌ以外は、ベストでありました。
このあたり、もうはっきり言うことにしました。
それが一生懸命にやっている劇団の人たちへの誠意だと思うからです。
お世辞はいいませんが、良かったら、心から良かったと拍手させていただきます。
この日の会場には、公開リハを見たであろうハードなリピーター連中とともに、
新規顧客さんも、わりといたように思います。
7列目の左ブロックの通路側でしたが、周りの人たちの観劇態度を見てると、
あきらかに観劇に慣れていない、はっきり言えばマナーの悪いお客さんが
数名いました。
初めての演目だったら、気が散るので、イヤになったでしょうけど、
もう何度も観ている演目ですから、少々の雑音があっても、
流れやセリフが分かっているので、なんとかガマンできました。
しかし、上演中にパリパリ袋をいじったり(いまだにこんな人います)、
横の人とヒソヒソ話したり、強烈なのは、もりぷとんの前を通って出て行ったおばはん。
とりあえず足をよけてあげましたが、マジ迷惑ですから。
でも、そんな、おばはんごときに感動を邪魔されるのはイヤなので、
無かったことにして、心から抹消しました。
演目としては全体に演技のスピードが速くなってます。
オペラ座の良さは、あの中世の時代を思わせる重々しさだと考えるのですが、
だんだん軽くなってます。
ラーメンで例えれば、鹿児島の名店「こむらさき」がその上品なゆず風味のスープと
野菜で大阪進出をはかったので、バンドリハの合間に、よく行ってましたが、
半年も経過すると、しだいに「大阪化」して、上品だったゆず風味は消えて行き、
どんぶりをチャーシューが埋め尽くすようになりました。
この演目にも、そんな「大阪化」を感じました。
明らかにテンポが速くなり、演技も大げさになってきています。
よく言えば、表現が豊かになってきました。
これは、伊藤クリスティーンの影響も大きいように思いました。
よく通る声なだけに、本来、重厚で重々しい空気のはずが、軽くなるんですね。
それをカバーしているのが、高井ファントムの重厚な歌声です。
やはり、高井さんは素晴らしい!
少し前に、「赤毛のアン」でストレートプレイに出演しましたが、
そこで学んだ演技力を試すかのように、この日の高井さんは以前よりも演技派でした。
北澤ラウルも、気品が出てきて歌が上手になって、充分に納得であります。
クリスティーヌ役の伊藤さんは、今後の韓国戦略への布石でありましょうが、
この役での舞台は向いていないと思いました。もっと男っぽい役の方が、
伊藤さんの良さを出せると思います。
ただ、クリスティーヌ役をするためには、ものすごい歌唱力が必要で、
想像を絶する音域を上手に歌える「声」が必須です。
美人で、スタイルが良く、バレエが踊れて、圧倒的に歌がうまい、
それだけの条件を備えた人は、そんなにいるはずもないので、
仕方ないとは思いましたが、ここだけは不満です。
ルックスでいけば、西田メグは、とても可愛らしい人で、
これで歌がうまければな~と、とても残念でありました。
1幕目が終わり、休憩時間に気がついたのですが、
もりぷとんの通路を挟んで右側に、掘ちえみさんが子供さんといました。
さすが、子供さんもこうした場所に慣れていて、赤ん坊に毛がはえたような子達でしたが、
2人とも終始おとなしく観ていました。さすが。
掘ちえみさんといえば、「スチュワーデス物語」ですが、やっぱり笑顔がいいですね。
そうして2幕目は、華麗なマスカレードから。
この場面で、お猿さんが出てくるのですが、お猿役の人は本当に美人ですね。
いつも見逃さないようにしています。四季の役者さんの層って本当に厚いですね。
端っこの役をやってる人でも、むっちゃ歌がうまくて踊れて美人なんですが、
それでも脇役なんですよね~。この中で主役になるのは大変です。
そして歌い上げられる「プリマドンナ」。リハでやってたところです。
リハのときは、「なんでジリーは、あそこで後ろを向いているのだろう?」
と思っていたのですが、衣装をつけて演じるときは、後ろを向いて手紙を読んだり
いろいろ演技していました。リハでは細かい演技は省略していたのね。納得。
さすがに、全員で本気の声を出して歌い上げると大迫力であります。
クリスティーヌがスコアを床に叩きつけるタイミングもバッチリはまってました。
そうこうしながらも、最後の「ドンファンの悲劇」の場面。
クリスティーヌが舞台上から拉致されるクライマックスシーンですが、
この場面は、ファントマがワインを何かの「薬」と思われるグラスに取り替えて
クリスティーヌに飲ませるんですね。
それを飲んだあとの伊藤クリスティーヌ、とても妖艶で色っぽかったです。
これはいける!
たぶん、こうした色っぽい演技が似合う役者さんなんだろうと思いました。
そうして、ご存知のラストシーンとなるわけでございます。
カーテンコールは8回ほど。
なにせ、公開リハを見に来たリピーターが多いですから、カーテンコールもしつこいです。
早い段階から、スタンディングオベーションになりましたが、
もりぷとんのこの日の評価は、スタンディングまではいきません。
どうしてもクリスティーヌに気持ちが入らないからです。
だから、あえて座っていましたが、最後に高井さんが1人で出てきたら、
高井さんのためだけにスタンディングしようと思っていました。
彼がいるから、なんとかこの公演がこの料金で維持できたと思います。
そうでなければ、半額にすべきでしょう。
最近、すぐにスタンディングオベーションをする傾向にあって、
あまり良くないことだと思っています。
キチンと、その日の出来によって考えてすべきと思っています。
大阪の客は、スタンディングはするものの、見ているところはシビアなようで、
ラウル、クリスティーヌへの拍手は少なかったですが、高井ファントムでは
割れんばかりの拍手でした。このあたり、評価をはっきり出します。良いことです。
7回目くらいで、高井さんだけのカーテンコールになったので立ちました。
8回目は、広い舞台に高井ファントムが1人で手を振っていました。
演じる側も、見る側も、よく分かっていると思いました。
この日は、高井デーでありました。彼の演技の中でも上出来だったのではないでしょうか。
歌も、難しいところを、なんとか乗り切ってましたから、素晴らしいです。
次回は、「オペラ座のキャストたちと一緒に歌い踊る」というイベントの日を予定しています。
どんなことになりますやら。楽しみであります~。
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